リボ払いの相談が急増中
リボ払いの最も多いケースは、最初のうちは翌月一括払いを利用していたにものの、ささいなことがきっかけでリボ払いに切り替え、複数のカード会社へ利用を広げ、最終的には返済による現金不足を銀行や消費者金融のカードローンで穴埋めをするといった事例です。
リボ払いの返済が難しくなって、カードローン借入を始める頃には、その後の借金問題を自力で解決することは極めて困難になっていると言えます。
そのため、返済が難しくなったと気づいたら、安易に借入で解決しようとするのではなく、早めに弁護士へ自己破産、個人再生の相談をすることが重要です。ご自身に適した債務整理を弁護士としっかり相談しましょう。
終わらないリボ問題は、自己破産もしくは個人再生によって解決することができます。
自己破産とは、裁判所に申立てを行なうことで、一定の価値のある財産を清算して、債権者に配当する手続きです。その後、裁判所から免責決定されたら、残りの借金が免除され、借金がゼロになります。
個人再生は、裁判所に再生計画の認可決定を受け、借金を大幅に減額してもらう(例えば、借金が500万円超1500万円以下の場合、5分の1に減額)手続きです。減額された借金をおおむね3年かけて支払うことで、残りの借金について、支払義務がなくなります。
普段のショッピングでクレジットカードを利用して、返済方法をリボ払いに設定していると、毎月の支払額が定額で便利な支払方法だと思う一方で、なかなか支払残高が減らないと感じている方もいるのではないでしょうか?
リボ払いでは、利用した金額の支払いに加えて、手数料の支払いが発生します。ほとんどの会社で、手数料の実質年率は15%〜18%と高く設定されています。便利だと思ってリボ払いを使い続けると、
いつの間にか支払残高が増えていて、その分、手数料も増え、支払いがいつまでも終わらなくなります。
リボ払い手数料の実質年率は15%〜18%で設定されていることが多いのですが、具体的な金額として毎月の手数料はいくらくらいになるのかを計算してみましょう。
例えば、手数料の利率を実質年率15%として、支払残高が100万円の場合、毎月の手数料は次のようになります。
100万円 × 15% ÷ 365(日) × 30(日) = 1万2329円
毎月、元金を定額で支払う「元金定額方式」では、定額の元金支払いに加えて、手数料である1万2329円の支払いが必要になります。例えば、元金3万円を定額で支払っている場合、手数料とあわせて合計4万2329円を支払うことになります。
リボ払いには「元金定額方式」のほかにも「元利定額方式」という支払方法もあります。これは毎月の元金と手数料をあわせて定額で支払うというもので、例えば、毎月3万円を定額で支払うと設定した場合、内訳は元金1万7671円と手数料1万2329円になります。
「元金定額方式」で返済をしていて毎月の支払いが増えていると感じた方や、「元利定額方式」で返済をしていて毎月の支払いをしても支払残高が減らないと感じた方は、手数料の支払いが増えているのかもしれません。まずは、現在の支払残高がいくらになっているかを確認しましょう。
カード名 | リボ払いの実質年率 | 元金定額方式か元利定額方式 |
---|---|---|
楽天カード | 15.00% | 元金定額方式 |
エポスカード | 15.00% | 元利定額方式 |
三井住友カード | 15.00% | 元金定額方式 |
クレディセゾン | 15.00% | 元利定額方式 |
イオン | 15.00% | 元金定額方式 |
ジャックス | 15.00% | 元金定額方式、元利定額方式 |
セディナ | 15.00% | 元金定額方式 |
Yahooカード | 18.00% | 元金定額方式 |
JCBカード | 8.04~18.00% ※カードの種類によって異なる |
元金定額方式 |
2021年6月時点ホームワン調べ。
支払残高を毎月の元金充当額で割れば、支払い終えるまでの回数(年月)が分かります。毎月の元金充当額が低いと、その分、元金がなかなか減らずに、支払期間が長期化していきます。
例えば、支払残高が100万円で、毎月の元金充当額が2万円であれば、支払い終えるには、50回(4年2ヶ月)かかります。
ただし、これは追加でクレジットカードの利用をせずに返済だけを進めた場合の話です。もし、返済中にもショッピングなどでクレジットカードを新たに利用して、支払残高が増えると、当然、支払期間が長くなっていきます。
また、
手数料の金額は支払残高に対してかかるので、支払残高が増えると手数料も増えますし、支払残高が減らないと手数料も減りません。
リボ払いには、残高スライドという支払残高に応じて毎月の支払額が増減する仕組みがあります。支払残高が増えると毎月の支払額が増え、支払残高が減ると毎月の支払額が減るというものです。
しかし、返済を続けて支払残高を減らせたとしても、それに応じて毎月の支払額も減ると、それまでの支払額のペースで返済を続けるよりも
支払いを終えるまでの回数が増えてしまい、支払期間は長くなります。
支払残高に応じてどのように支払額が変わるかは、下記のJCBカードの例をご参考にしてください。
支払残高 | 毎月の支払額 |
---|---|
10万円以下 | 5000円+手数料 |
10万円超〜50万円以下 | 1万円+手数料 |
50万円超〜100万円以下 | 1万5000円+手数料 |
100万円超 | 2万円+手数料 |
ゆとりコースの場合。2021年6月時点ホームワン調べ。
生活費を支払うためにクレジットカードをリボ払いで利用すると、支払残高や手数料がどのようになるのか、2ヶ月分の生活費をリボ払いした場合を例に見てみましょう。
・1ヶ月目(30日)の利用
生活費10万円の支払いにクレジットカードを利用した。
支払残高・・・10万円
・2ヶ月目の支払い
支払額・・・6233円(内訳:元金5000円、手数料1233円)
支払残高・・・9万5000円
・2ヶ月目(31日)の利用
生活費15万円の支払いにクレジットカードを利用した。
支払残高・・・24万5000円
・3ヶ月目の支払い
支払額・・・1万3122円(内訳:元金1万円、手数料3122円)
※残高スライドにより元金支払額が1万円に増えています。
支払残高・・・23万5000円
※ 手数料は、実質年率15%で、少数点以下を切り上げて計算した場合
10万円利用した1ヶ月目の次の月の支払いが6223円で、15万円利用した2ヶ月目の次の月の支払いが1万3122円と、毎月の支払額は6889円しか増えていません。
一方で、支払いをした後の残高は、1ヶ月目の9万5000円から、2ヶ月目の23万5000円に、14万5000円増えています。
これは極端な例ですが、リボ払いにしていると、
このように月々の支払額を少なくできるため、支払残高が増えていることに気がつきにくくなるので注意が必要です。
また、2ヶ月で合計25万円を利用して、支払額は2ヶ月で合計1万9355円(約2万円)なので、感覚として残高は23万円くらいだと考えてしまうかもしれませんが、実際には手数料の支払いがあるため、支払残高は23万5000円です。
この手数料による
実際の支払額と支払残高との微妙な感覚の違いが、リボ払いを長く続けているうちに支払残高を想像以上に増やしてしまう一つの要因といえるでしょう。
リボ払いの返済が難しくなって、おまとめローンへの借り換えをする方も多くみられます。
例えば、3社から総額200万円を借りていて、月々4万円の返済をしていた際に、それを金利の低い金融会社1社(例えば銀行など)から200万円(月々の返済額3万円)を借りて、もともと借りていた3社を完済するとします。そうすると、返済先は1社になりますし、金利も安くなって月々の返済も軽減されるので、それまでよりも返済がラクになると言えます。
おまとめローンの金利は、おおむね3.5~11%程度なので、リボ払いよりも金利負担が軽くなります。
しかし、おまとめローンでリボ払いを完済したものの、急な支出や買い物で、またリボ払いの利用を再開してしまい、その結果、おまとめローンをする前よりも多くの負債を抱えてしまってホームワンに相談する方が多くいらっしゃいます。
おまとめローンを利用することで、一時的に状況が改善されることもありますが、根本的な解決にならないケースも多くあります。
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